クラシックカメラの修理~前編~
私には愛用しているカメラが2台あります。
1台目はCanon EOS Kiss x7。
バツナナとも呼ばれるエントリー機です。
当時3万円台で購入し、大学生活のほとんどを共に過ごした大切な相棒です。
エントリー機なので性能的に微妙なところはあるが、特に問題なく使っています。
2台目がNikon SPです。
Nikon SPとは日本光学が1957年に販売した国産レンジファインダーカメラです。
カメラ好きならわかるかもしれませんが、日本版ライカと呼ばれる程クオリティが高いカメラとなっています。
このカメラは今は亡き祖父がボーナスを叩いて購入したカメラでしたが、長いこと押し入れに放置されていました。
そのため引き継いだ当初はカビだらけでとても使うことができませんでした。
今回はそのNikon SPの修理記を記していきたいと思います。
1.修理工房探し
外観を見る限りでは特筆すべきダメージはありませんでしたが、ファインダーはどこかぼやけていました。
試しにピント合わせられるか覗いてみたがぼやけていてよく見えない。
そしてレンズはカビだらけ。
ひとまず使える状態かもわからなかったため、修理工房に持っていくことにしました、
しかしNikonの修理センターでは、機種が古すぎて対応できないと伝えられてしまい…
まあ60年前のカメラだもんな~と諦めていたら、Nikonさんから修理工房を紹介していただきました。
聞くところによると、ニコンFシリーズなど過去のNikonの名機を手掛けていた職人たちが在籍している工房、とのこと。
Nikon専門のカメラ修理を手掛けているこちらならばできるだろうといわれ、西大井に向かいました。
軽くカメラを見てもらったところ、修理すれば撮影できるようになるだろうとのこと。
はあ、よかった~と安堵しましたが…
2.修理費用
直せることが分かったとはいえ、ネックとなったのが費用。
最初に見積もりをしていただきましだが、学生のお財布からはとても出せるものではありませんでした。
カメラに詳しい友人に相談したところ、それならNikon SPを売って、そのお金で新しい一眼でも買えば?とアドバイスされ、一旦修理を保留することにしました。
それでもやはり祖父が大切にしていたカメラなので、修理して自分で使いたい!と思い、再びキィートスを訪れ、再度見積もりしていただきました。
そしたら前回の見積もりより1/3程安くなり、その上学割も適用されるとのことでした。
もう修理出すしかないやん!と思い、その場でカメラを預けることに。
「安心してくださいね、必ず使えるようにしますから」
受付のおじちゃんの言葉に胸がジーンとしました。
それがちょうど2月の終わりでした。
〜後編に続く〜